紳士的なLady*Another
女の子たちに囲まれた剣に、「またね」と小さく手を振って、その場を後にする。
そのまま足早に歩いていくと、見慣れた後ろ姿を発見。
「ちーなみっ!!おはよう!!」
「わ……ッ!あ、鈴音ちゃん。おはよ」
ガバッと後ろから抱きついてきた私を鬱陶しがる様子もなく、いつもの笑顔で挨拶してくれた。
「風邪、治ったみたいね」
「うん。今は元気だよ!この前はありがとね、千波!」
「どういたしまして」
ふんわりと、お花が飛んでいるような笑顔。
剣も、千波も、本当に居てくれて良かった。
ありがとう。