のらねこ様、カレシ仕様

相手は万里ちゃん。


「もしもしどーしたの?」


『はー。ヤツが構ってくれないから暇つぶし。』


ヤツってのは薫のことだろう。

相変わらず、ツンデレさん。


「・・・薫、万里ちゃんにも会ってないの?よく出かけるケド・・・って、あ!浮気とかじゃないから、多分っ!」


『知ってるわよ。喧嘩してるわよ。今も目の前で。』


「目の前って・・・万里ちゃんっ」


『だいじょーぶよ。烈さんトコの前だし。それより、なんでアイツがこんな喧嘩三昧か、アンタ知らないんでしょ?知りたくない?』







その後告げられた言葉に私はとるものもとりあえず家を飛び出していた。
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