歳の差レンアイ、似た者同士。
立ちあがって出ていく後ろ姿。

…あれ?

あいつ…手、どうした?

「ちょっと待て!」

思わず引きとめた。

近づくと、なぜか身構える彼女。

「これ、どうした?」

「やだ!離してよっ…!!」

手首に青く残るアザ。

誰かに強くつかまれて出来たものだって分かる。

そういえば、膝にも。

もう薄くなってきてるけど。

「…看護師さん、他に傷ないか見てあげてください。オレ外で待ってるんで」

必要以上に人との接触を避ける。

何かおかしい。

嫌な予感がする。

看護師さんに手渡された記録には、背中にも傷があったことを記していた。

転んで背中を打つとか、ありえないし。

誰かに傷つけられたとしか考えられない。

「誰…?」

「……」

「彼氏?」

うなずいた。

「サイテーだな」

腹の底から、何か湧きあがってくるみたいな感情。

「まだ付き合ってんの?」

「…別れた」

「でも、これは最近できたアザだろ?」

「これは…偶然会った時に…」

深入りしたくなかったのに。

こうなったら、

黙ってらんねーよ。
< 38 / 79 >

この作品をシェア

pagetop