赤い狼 ~連の初めての気持ち~
「…っ。」
俺の口に液体を押し込む女の舌を自分の舌で押し戻そうとするが、するりとかわされた。
ずいぶん舌使いが上手い。無駄に歳はとってねぇってことか。
少し、油断した時だった。
「…んっ、」
しまっ…、
――ゴクッ――
「…っ、はぁっ。」
…飲んでしまった……。
気味悪い液体を飲んだことに焦っていると、視界の端でさっきまでキスをしていた女が満足そうに笑った。
……イラつく。