京都マーブル・ラブストーリー

「でも…アタシにそんなこと教えたらひとりでいる時間が…」


「サナやからかまへんの」


そしてにっこりと笑う。

止めろ。
その笑顔。


「あ、もうすぐチャイム鳴る。
教室帰れや?」

彼は腕時計を見る。

「え、あ…うん。
鷹峯くんは?」


「もうちょいしたら…
あ、そうや」

そう言って彼はポケットからアタシが以前、
貸したハンカチを差し出す。

< 107 / 337 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop