天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ
翌日。

3年生のとある教室。

ホームルーム前にソフィアは入念に手鏡で身嗜みチェックをしていた。

『今日の目標は明日の美』を口癖とする彼女にとって、美貌の維持は学業よりも優先される事象だ。

担任教師が教壇に立つ直前まで、チェックは怠らない。

担任が咳払いしたのを聞いて、手鏡を下ろしたソフィアは。

「あら?」

いつもの朝にはない変化に気づく。

教壇に立った担任教師。

その隣に、見慣れない男子生徒が立っていた。

< 17 / 152 >

この作品をシェア

pagetop