Nostalgicな祭りのあとで
「悪かったな、こっち(舞台)の仕事手伝わせて。」
「ううん、端材が役に立ってよかったよ。また何かあったら言って。」

はみかむ大樹。
陸は思い切って疑問をぶつけてみた。

「なあ。」
ちらりと山のわき道を見る。
「なんでお前ら、あんなことやってんの?」

質問が分からなかったらしい。
しばらく考えて、あぁと笑った。

「誰かがしなくちゃ片付かないでしょ?」

「いやまあ。そうだけど!」
「ボク達のやってる祭りの準備と同じだよ。それに・・・。」

大樹の顔が曇った。
さっきの悲しげな笑みが浮上する。
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