「アンタの名前よ」

「リアル…がか?」

コクリと頷く。

「ほぉ…なかなかのネーミングセンスぜよ」

「わ、な…名前ならあります」

「よろしくね、リアル」

サニーがニッコリ笑った。

「おやすみ…」

ギュとリアルを捕まえて枕にした。

「いいなー…私もそれ欲しい」

「逃げませんからっ…離して下さい」

「ほら…」

そっと離してあげた。

「なんでリアルがか?」

「リア充だから」

やっぱりと言わんばかりにログは頷いた。

「おやすみ」

サニーは隅で毛布にくるまった。

ログは扉の前で大事そうに刀を抱き締めて眠っていた。

ベッドを我が物顔で使うリアルをどけて眠る事にした。

「アリスさん…」

「リアル…おいで」

隅を空けてあげた。

「おいでって…隅」

「うるさいバカうさぎ」

チュンと音と同時に壁に弾がめり込んだ。

サニーが銃口から吹き出る煙をフッと消した。

「私だけですか…」

「だってアリス寝てるもの」

反対向いて耳は澄ませていた。

「ここに来たばっかりと言うのに…慣れるの早っ」

「…アリスいくつなの?ずっと
お母さん、お父さんって…ファミコン?」

サニー絶対みじん切りにしてやる。

リアルに聞いても分かんないと思うけどな…。

「ログさんと同じ17です。アリスさんの生い立ちを知れば仕方ない事です」

なんで…知ってるの?

「生い立ち……?」

「貴方にあるような…辛い過去です、遅いのでおやすみ下さい」

さらっと流してくれたリアルがありがたいと思った。

「リアル…ありがと」

「起きてらしたんですか…おやすみなさい」

「うん…」
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