ドラマチックスイートハート
……
シーン変更、図書館での事。
ここは過去の事件が綴られた記事が事細かに整理され、由奈の友人から教えてもらった図書館。
地元のは全部回ったが、まさかこんな人気も少ない辺鄙な商店街の所にまだあったなんて、知りもしなかった。
「ここならきっと……!」
事件のファイル。
管理人が趣味で集めた記事が、由奈の目の前の机に広がった。
「俺はあっちの方を探すよ」
コウが本棚の方に行くと、ちょうどそこへ管理人らしき人がこちらにやってきた。
「この資料も使うがいい」
「ありがとうございます。こんな古いものを」
由奈は座りながら、ペコリとお辞儀をした。
「ハッハ。いいんだよ。数日前も同じ様なお客さんが居てね。再び書庫しまう前だったから、手間はかかってないよ。それじゃあ」
そう言って行ってしまうが、その言葉にまた由奈はハッとする。
バッバッバ!
勢い良く調べる。
すると……