月luna~眠れる王子と最後のキスを・・・~

『春ちゃん!!』

 七海さんはそう言いながら近づいてきた。

 あの時みたいに明るく・・・。


 だから私は急いで考えてた・・・。


 私がメールの事をどうやって言おうか迷ってると・・・

『ごめんね』

『このごろ仕事が忙しくてメールが出来なかったの』


 七海さんは普通にそう言った・・・。

 そう言われて少しホッとしたけど、同時にメールを送らなかった言い訳を考えてた自分が醜いと思った・・・。


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