月luna～眠れる王子と最後のキスを・・・～

　だけど、もう晃さんの事を考えるのは辛くない。

　もうあきらめたから・・・。


　本当はまだ好きだし、この気持ちがいつ消えてくれるか分からない。


　でも今はもう大丈夫。

　たとえ晃さんが前を通っても挨拶をして、通り過ぎることが出来る。

　それは全部きっと過去になるから・・・。


　そう思えるまで立ち直る事ができたのは美香のおかげ・・・。


　なのに私は思ってることもちゃんと言わないで・・・。

　このままだと中学のときと変わらない・・・。


　私は自分の部屋に戻って携帯を取り出した。


　だけどメールの内容を考えてる内に私は・・・。


　その日、私は携帯を片手に寝てしまった・・・。