先生と生徒


「似てるなんて、ないですよっ」



「嫌?結構似てるけどな…高校時代の佐知子に、ね」


「高校時代?」



「そう…って何話してんだろなっ」


"変な事言って悪かった"そうバツの悪そうにいいはなち、外を見だした先生。


「話して下さい」


何でもいいから。

何でもいいから、聞きたい。

何か、先生のこと。



「そうか?なら、話そっかな…」


こちらに視線を戻し、また向き合った。



「高校からの友達だったんだ、佐知子とは。

そん時の佐知子に、酒井そっくりでさ…」


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