先生と生徒
少し呆れた様子の、
──…先生。
「悪かったな、邪魔して…」
「いえ…そんな、」
観覧車の中は意外にも狭く、すごく近くに先生を感じた。
「そっか…なら、いいけど。
無駄に翔がなついたみたいでな」
「ありがとうございます」
「何、礼言ってんだ?こっちが言いたいくらいだから」
少し微笑み"翔が酒井になついた理由"と言い出した。
「酒井、佐知子にそっくりなんだよ」
「佐知子?」
って…
「あぁ、俺の奥さん」
この間会った綺麗な人…が私に似てる…なんて…
「ないです」
「何が?」