先生と生徒

病院を少し出た後に後ろから聞こえてきた。


「酒井、あれ…」


声には反応しなかった私とは違い、先生は後ろを振り向き、止まった。


「何ですか?」


「あれ」


と指差す先には、さっきの男の子=弟。



「ちょっと、話したいんだけど、いい?」


息を整えて、こちらを見る。


息がつまる。
何を話していいのか分からない。

パッと先生を見る。


「行っておいで?車で待ってるから」

< 233 / 303 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop