先生と生徒


多分、お父さんが倒れたことを聞き、そして病院に行ったことも知っていたのだろう。

病院のことは多分、この人が…

と、運転中の先生をチラッと見た。



「なんだ?何かあったか?」


チラッと見ただけなのに目が合う。

こういうのを意思の疎通と言うのだろうか。


「義兄に、言いました?」


「んー、お義兄さんかどうかは知んないけど、連絡はしたよ?」



「そうですか…」



携帯を再びパチンと閉じて、また道を見た。


「何か書いてあったのか?」


「や、そんな大したことは…」


「そうか…

家に知らせたのまずかったか?」
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