愛の形
しているんだという納得が交錯する。
「光一さんのものってどこでも大きくなるのね」

「滅多にできない場所だからさ。めぐみだって興奮しているじゃないか」

「興奮よりも、怖さのほうが勝っているかしら。くちびる、震えているもの」

「ほんとに震えているの?」

「えぇ………」

「感じさせて欲しいな、その震え」

「いやらしい言い方」

めぐみはためらいがちに、陰茎を水平に折り曲げた。ゆっくりと口を開くと、唾液にまみれている舌先を尖らせた。

くちびるが近づいた。

笠の外周が期待にうねる。剥げかかっている口紅の色合いが、くちびるの震えとともに微妙に変化する。

< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

TOY MEMORY
イリア/著

総文字数/2,565

ファンタジー7ページ

表紙を見る
短編作品集
イリア/著

総文字数/3,164

その他6ページ

表紙を見る
君がいなくなってから覚えた歌
イリア/著

総文字数/1,359

恋愛(その他)4ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop