ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
あたしは人混みがあまり好きじゃない。
特に、きょうみたいな混雑が予想される休日は、家でゴロゴロと寝転がりテレビを見て過ごすのが一番と思ってるし、その予定だった。
なのに…。
「あ、いた!恵里佳ぁーどこにいってたのう!?」
腰まで伸びたサラリとした髪を靡かせながら、駆け寄る綺麗な女(ヒト)
あたしも、貴女みたい綺麗ならよかった。
そんなどうにもならない想いにさせながら、その事に全く気づかず、あたしの隣に探したんだからと艶やかな唇を尖らせ、くびれた腰を下ろすのは
「仕方ないじゃん。お姉ちゃんが無理やり連れてきたんだからさ」
あたしをこんな場所に連れ出した6才上の姉、愛理だ。