脱力っても恋愛。

「千佳子さんに
襲われた」

「は?」

「酔ってたのか
襲われた」

「私ぜんぜん
記憶ないんだけど」

「だろうね」

杉辺はフッと笑う。

「激しかったよ」

私の顔がどっと
熱くなるのがわかる。

「たまってた?」

「…ずっとえっちして
なかったからね」

「自分で処理しないの?」

「私は男みたいなことしない」

杉辺はまたフッと笑って
私を彼の胸の中に引き寄せた。

「ありがと」



< 15 / 84 >

この作品をシェア

pagetop