空の色



それとは裏腹ににやけた顔の桐島があたしを覗き込む。




「そうかそうか、青空は泣く程俺のことが好きか」




...なっ?!




そう言われて一気に自分の顔が赤くなるのを感じた。




「...いや、別に、あの、」



「うん、大丈夫、ちゃんと伝わったから」



...いやいや、何が大ジョブ!







「......冗談抜きに、安心した」






ふいに聞こえて来た桐島の声があまりにも寂しそうで、吃驚した。




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