空の色




「だって俺は青空って呼んでるのに、青空はまだ桐島だろ?」



それは...自分が傷つきたくなかったから。




「それに付き合ってからも別に今までと一緒だったし」




...


段々と俯く自分の顔を桐島は両手で暖かく包みこむ。




「でも、今、俺はすごく幸せだ。不謹慎だけど、幸せなんだ」



だって、



それだけ青空が俺の事を好きってことだろう?




そう続けた桐島の笑顔は多分、一生忘れないと思う。





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