空の色




そんなこと言うとあたし舞い上がっちゃうよ。



相変わらず無愛想な顔のまま席にきた桐島。



その時、前に座っていた愛美と一瞬目が合った。



(見ててよ)



そう目で言われた。



「おはよう、桐島」


「はよ」



さっきとなんら変わりない返事。



よく分からない。



その時。






「青空、おはよう」





ああ、これか。



あたしは、分かったしまったのかもしれない。




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