ありがとう、さようなら
二年に上がってから、私は頑張って教室に入るようになった。
でも、もう無理だった。

教室にひとりでいるのも
学校に通うのも
人と話すのも
家族と顔を合わせるのも。

そして、
生きているのも。

小学生の頃から積み重なってきた心の痛みは、すでに限界だった。

「ごめん、桜花」
約束を破ってごめん。
何でも話すって約束を。
何も言わずにごめん。
まともに話すことなく別れることになって、ごめん。

そう思いながら、私は中学の屋上から身を投げた。
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