王様の、言うとおり
当たらなかった事を良い事にそればっかり考えていたから、ノートを全く取っていません。
財布を持って教室を飛び出します。
廊下には帰らずたまって友達と会話をしている人やら、帰ろうとしている人で溢れかえって……。
私はそれに逆らうように人の少ない階段の方へ。
普段行かないけれど、確かこっちにもあった気がする。
一階に自販機が。
生徒の声が遠くで反響して聞こえてくるけど、急いで階段を降りている私とすれ違う人はいない。
少し、怖いです。
『はぁ……ここも、ない。』
白い自動販売機。
ペットボトルがズラリと並ぶ中に、目当ての物は、無い。
上がった息を整えるように自販機の前にしゃがみ込んでしまいます。
脱力。
何で無いの。