王様の、言うとおり
私もつられて見れば、練習着に身を包んだ数人がもうボールを蹴っていて。
もう部活は始まっていることが分かった。
『そっか……頑張ってね。』
「話聞くだけだけどな。春日も、気を付けて。」
笑う森田くんに私も『うん。』と笑い返して、私は目的の為に走りだす。
京くんが実際に現実にいれば、こんな感じなのかな?と思えば、森田くんが京くんにしか見えなくなってきました。
――学級委員、してたんだ。
私は絶対にしたくない。
人前に出るの、苦手だから……。
そんな皆の嫌がる仕事を、部活が遅れてまでしてくれる森田くんに感謝、です。
……コンビニまでは歩いて5分の距離。
学校を出た直後までは走っていたけれど、すぐに疲れて歩調は遅く、おまけに信号にも引っ掛かり15分かかりました。