王様の、言うとおり
「羨ましい、な……。」
『………。』
…、何と返せばいいのでしょうか。
羨ましがられても。
絵美ちゃんだったら、キングにどんな事言われてお願いされても聞いちゃうのかな。
「お待たせしましたーー。」
少し気まずくなってしまった空気を消すように、明るい店員さんの声で、俯きがちになっていた顔をあげる。
トレーの上に置かれたパフェ。
それをテーブルに置いていく。
パフェを置き終えた定員さんは、一度厨房の方に戻っていって、オセロアイスを運んで来てくれた。
「ごゆっくりどうぞー。」
笑顔の店員さんに軽く頭を下げる女子高生4人。
「美味しいー。」