王様の、言うとおり
重苦しい空気。
一番に発言したのは、奈留ちゃんだった。
『あ、美味しい。』
私もバニラアイスを少し掬って口へと運んだ。
甘くて、冷たくて、美味しい。
越谷さんと絵美ちゃんも「ん〜〜!」と美味しさに浸っている。
「菜月、ほら。」
奈留ちゃんは、パフェにささっていたポッキーに生クリームをたっぷり付けて、私の口に運ぶ。
あーん、の状態で口へと運ぶと、アイスとはまた違う生クリームの甘さが口内に広がった。
『あっまい。』
「美味しいでしょー。」