王様の、言うとおり



水泳なんて、簡単なんですキングにとっては。


ただケガして入れないだけで!



だから、キングを不機嫌にさせないで……!

お願いだから、このキングの怒りの矛先が、私に向きませんように……!


「完璧、じゃないよ。それに……俺はそんな挑発に乗るほど馬鹿じゃない。」



……キング。大人、です。


私はキングを馬鹿にされている気がして、否定したくて、でもしたら私とキングの仲を疑われてしまうだろうからこうして堪えるしかできないけれど。



キングはきっと私以上に苛ついてるはずなのに、この冷静な切り返し。



「……俺に言いたいこと、それだけ?」

無いなら行けよ、とは言いませんでしたが、この会話を終わらせたいみたいです。

「や、俺元々春日の様子見てきただけだし……。」



いきなり自分の名前が出てきて、心臓がトクン、と跳ねました。



視線が私に向けられている気がして鼓動が早くなります。

「寝てるけど。」



「……そっか。って言うか……高原と春日って仲良いの?」





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