王様の、言うとおり



楽しい方を期待してるからこうなるんだよ。

期待通りに行くことなんか……無いんだから。



――お気楽な亮平と、同じように考えていて落胆している人間が、あそこにも。


……菜月。



顔、死んでるし。

菜月は昔から妄想……と言うかマンガみたいな考え方して現実を見ないから。

またどうせ皆で遊んでー、なんてお幸せな考えしてたんだろ。



「……また菜月ちゃん?」




俺の視線に気付いた亮平も、それを辿って菜月を見る。



「何か心配事?」


「……や、別に。」



「相変わらず顔色良くないなー。」



亮平も分かるか。



寝てないから貧血気味のようだし。




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