王様の、言うとおり
昨日の寝不足が、少しでも解消すればいい、けれど。
「……あいつ、こういういつもと違う環境下じゃ眠れなくなるんだよ。」
友達と一緒なら多分大丈夫だと思うけど。
小学生みたいな性格だな。
いつもと違う場所で、いつもと違う状況下で菜月が安眠できるとは思えない。
「さすがだねー、今日の海だって気付いて俺に行かせたくらいだし。自分で行けば良いのにさぁ。」
「……俺より亮平の方が速く行けると思ったから。」
「使われたー……。」
夜になっておかしな気分で盛り上がって来ている亮平。
ちょっと煩い。
「あ、煌、どこ行くつもり?」
各自部屋に戻っていく中、違う方向へと向かう俺に気付いた亮平。
「自販。……亮平も何か飲む?あるなら買ってくるけど。」
喉が渇いた。