王様の、言うとおり


「……何ですか。」

「“告白タイム”とか言うやつか?」

「は?」

思いきり低い声が出た。

何誤解してんだ、こいつ。

こいつも夢の国の住人……菜月と同じ考え方のやつか、と思えば気持ち悪くなる。





何だよ“告白タイム”って。

「あちこちで告白してるみたいだからなー。お前らもか。」




「違いますっ!」

変な誤解されても困る。



否定しようと俺が言葉を放つ前に、大声で否定したのは、藤田さんだった。


「ちょっと話してただけです。」



そう言う藤田さんの顔は、風呂上がりとはまた違う感じに紅潮していて、あながちこいつが言った事も外れじゃなかった、みたいだ。






< 333 / 600 >

この作品をシェア

pagetop