王様の、言うとおり




仕方なく間にちょこん、と座っているけれど、視線はずっと落ちて膝を見ている。

菜月を挟むようにして話してたから、な。



……何かあった?



「……菜月。」

周りを確認して菜月を呼ぶ。



やっぱり“春日さん”よりも“菜月”の方が呼びやすい。



呼べば、ビクッと肩を揺らしてゆっくりを俺を見た菜月。



なんでそんなに怯えてるのか分からないけど。

菜月の前に、ゆっくりと、手を差し出した。





「巻き直して。」



ヨレヨレになった包帯を見て、苦笑してしまう。


『あ、うん……。』



ゆっくりと、俺の手首に触れる菜月。





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