王様の、言うとおり
ただ、海の向こうに浮かんでいる太陽は大分水平線に近づいてきています。
大きな山が出来上がった所で、手を止めそう切り出したキング。
手に届く範囲に落ちていた木の枝を、
頂上にグサッと刺しました。
『倒していた方が負け。』
「え、」
『何。』
「…壊しちゃうの?」
『このままにして帰ったってそのうちそこらへんのやつに踏まれてくずされるよ。そうなる前にくずす。』
「…それはそうだけど…。」
『俺の目の前で崩されたら俺がそいつを踏みつぶす。』
「……くずしましょうか。」
よし、となぜか見つめあい。