王様の、言うとおり



『……ぇ、』



思わず動揺してしまいます。




『と、友達とだけど……。』

「一緒に回ったりしないの?」


『あ……。』



どうしよう、キングが待ちくたびれてその上バレて……。



早く別れないとついポロッと隙を見せてしまう気がします。




『ま、待って貰ってるの!だから早く行かなきゃ、』



ごめんね、それじゃあ。


そう言って離れようと思えば



「送ろうか?」









ヒィ、と喉の奥が鳴ったのが分かりました。



送るってどこまで?



キングの所まで!?



キングと鉢合わせだなんて有り得ない!



ダメだ。逃げなければ。




『ううん、大丈夫!じゃ、また学校でね!』



「え、」



今まで付き合ってくれた森田くんを置いてさっさと立ち去る事に心が痛んだけれど。
学校で会った時に謝ろう。





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