王様の、言うとおり
ちょこちょこ歩きながら考える私。
キングが急かして来ます。
「……あれは。」
ちょっとして立ち止まったキング。
指差す先には、
『冷やしパイン?』
「リンゴ飴の代わりに。」
……代わりじゃなくてリンゴ飴が良かったんですけど。
「しかも、ジャンケンで勝てばもう一本。」
『え?』
良く見てみると、3人ほど並んでいて買うたびに首にタオルを巻いた出店のおじさんとジャンケンしてる。
「菜月が勝てば、俺の分タダなわけ。」