夏コイ★1ヶ月の特別な時間
「大丈夫だ。
軽い熱中症になっているが、点滴を打てばすぐに治る。」
「そっか……」
ホッと胸を撫で下ろす俺。
目の前には規則正しく呼吸をする夏海が寝ていた。
「この子は確か東京から来ているって子だね?」
「あぁ、精神的な病気もってるみたいで、こっちには療養目的で来てるって……」
「そうか。
きっと発作を起こしたんだろう。
後で薬をだすよ」
そう言うと先生はよっこいしょ、と重たそうに椅子から立った。
「そうだ。
いつこの子の目が覚めるかわからんから、爽太は1回家に戻ったほうがいいかもな。」
「………いや。
夏海の目が覚めるまで待ってる。」
「そうか。なら後で昼飯を持ってきてやる。」
シッシッシッ、と歯の抜けた口をニッと向けた先生は部屋から出ていった