夏コイ★1ヶ月の特別な時間


―――――あれ……あたし……



ぼやける意識が段々はっきりするのと同時に、あたしの視界もはっきりとしてきた。



ここ……どこだろ。


蛍光灯が上にあるってことは、どこかの家の中……?




「おぉ、目を覚ましたか。」


「あ……」


「いや、いい。
そのまま横になっていなさい。
ここは病院だ。」


白衣を着たおじいさんが起き上がろうとしたあたしを止める



「お昼がまだだろうと思って、持っていこうと思ったんだけどね、君も爽太も寝てたから。

お腹は空いてるかい?」


「いえ……」



そう言いながらあたしは横を見た。



椅子に座った爽太くんは壁に寄りかかってすやすやと寝ている。


「驚いたよ。
突然爽太が君をおぶってきたんだから。あとでお礼を言うといい。
それと調子はどうかな?
これでも医者だから診察をしなきゃいけない」


「えと……大丈夫です。




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