夏コイ★1ヶ月の特別な時間
「そだ、明日爽太っち行こうよ」
坂を下りながら先を歩く美希ちゃんはくるりと振り返った。
「別にいいけど。
てかなんで俺ん家?」
「とくに意味はないけど。」
けろっとした顔で美希ちゃんは爽太くんに言う。
「俺は明日は部活遅くなるからパス。
夏海ちゃんはどーする?」
「あたしはここにいる間特別な用はないから平気だよ。」
じゃ、決定ね☆
ニコニコと笑顔をみせる美希ちゃんの短い髪が揺れる。
「あ、みんな宿題もってけよ。
特に爽太は誰か見張ってねーとぜってぇやんないから。」
「祐一は俺の母ちゃんかよっ。
言われなくてもやりますよーだっ。」
同い年なのにここまで対称的な2人。
ここまで人の心に踏み込めるなんて知らなかったな……。