夏コイ★1ヶ月の特別な時間


「!!」


「あっ!!」


バランスを崩した爽太くんはあっという間に海の中に沈んだ。


何も考えずにあたしは波のそばに急いで駆け寄る。




バシャッ


「わっ!」



そばに駆け寄るのと同時に爽太くんが再び顔をだした。


あたしホッと胸を撫で下ろす





「あれ、夏海?」


ドキッ/////


「あ、もしかして誕生日パーティーの迎え?」


「う、うん///
みんなもう食べてると思う。」


声が上ずってうまく喋れない。
うぅ……しっかりしろっ。



「マジで!?
ったく、主役はほったらかしかよ~。
大体なんで夏海が迎えなんだよ。夏海だって主役なのにっ」


「ち、違うのっ。
あたしが自分から迎えに行きたくて来ただけだからっ。

誕生日なのに爽太くん置いて食べれないもん。」



あわててなだめるあたし。

……それに、爽太くんといるとなんかすごく勇気でるんだもん……。


今まで言えなかったこととか、できなかったこと……。




まぁ、口が裂けてもこれだけは言えないけど。





「ほら、着替えてっ。早く行こっ♪」
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