One night lover
ん…?
ミユキ??

あっそっか…
私、ミユキって言ったけ。

「こんばんは」
「こ、こんばんは」

またナンパしかも昨日の人。

私は、仕事に疲れて早く帰りたかった。
が…

「ミユキちゃん!ちょっとだけ話聞いてくれないか?」
「急いでるので…」

断ってさっさと帰ろう。
今日はついてない…
こんな事なら、遠回りするんじゃなかった。

「聞いてくれ…いや、聞いてください!お願いします!!」

私は、彼の態度に真剣さを感じたのか…
思わず「なんですか?」と答えていた。
はあ~、私もお人好しだよね。
だって、だってよ…
あんな風に直角に頭下げられたら…ね。
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