One night lover
時刻は、5時。
車はいつの間にか止まっていて
眠ってしまっている私に、優さんは私を起こしてくれた。

「……ちゃん、真由美ちゃん…真由美ちゃん」

「んっ…」

優さんに肩を揺すぶられ、私は目を覚ます。

「ふぇ…?あ、私すみません!寝ちゃって…」

「いいんだよ」

そう言って優さんは、笑って許してくれた。

「それより、母が7時にくるらしいんだ。
一応、真由美ちゃんの事言ってあるから大丈夫だとは思うけど…
どうする?
オレの家でゲームでもしてる?」

「あっ!じゃあ、私お料理します
私、得意なんですよ!
ぜひ食べてください♪」

そう言うと、優さんは
「えっ出前にするつもりだったんだけど…」

「いいんです♪楽しかったお礼です」

そう言った私に
優さんは、驚きながらも
「ありがとう助かるよ」と言ってくれた。

「それじゃ、オレのアパートの近くにスーパーがあるからそこに行こう」

そう言って、止まっていた車はまた走り出す。

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