四十階段物語



「サクラ」

「うん」

「もう37段目だな」

「・・・だね」

「あと3段だ。心の準備しとけ」

「分かった・・・」



サクラは俺の手をぎゅっと握った。



そのまま、俺たちは進む。



「38」



サクラの手が温かい。


あと二段。


「39」



俺はサクラの手を握り返した。


あと一段。




「・・・40!」








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