四十階段物語



「あ、そうね。それも決めなきゃね!」


途端にサクラの顔が輝いた。

・・・やばいぞ。



「ジャンケンで決めましょ!」


ニヒルな笑顔で俺らを見るサクラは、獲物を選ぶハンターみたいだった。

昔から俺はこの顔を見るたびに・・・



「いくわよ。じゃーんけーん・・・」

「「「「ぽぉぉぉん!!」」」」



「はい、ショウタ負けー♪」



必ず悪いことが起きるんだ。





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