いぢわる兄は同級生
「ふぅん‥‥渋谷結衣ねぇ」
「雅、知ってる?」
「ううん、直接話したことはないなぁ。中学も違ったし」
「そっか‥‥」
教室に着いたあたしは、先に来ていた雅に朝のことを話した。
水樹は、机にカバンを置くとさっさとどこかへ行ってしまって。
たぶん、結衣ちゃんのところに行ったのかな。
「気になるの?」
「へ?」
「上原兄のこと」
相変わらず、水樹のことをなぜか"上原兄"と呼ぶ雅は、ニヤッと笑った。
「なっ‥‥んなわけないじゃん‥‥っ」
「どーだか?」
水樹のことなんて‥‥全然気になんないなんていったら、嘘になるけど‥‥。
水樹はただのお兄ちゃん‥‥。
それだけだよ‥‥。