いぢわる兄は同級生




"嫌だ"なんてちょっと言い過ぎたかも‥‥。


そう思って横にいる水樹を見ると、プイッとどこかに行ってしまった。



「やばっ‥‥、怒っちゃったかな‥‥」




そうつぶやいて、水樹の後を追いかけようとした時。





「ねぇ、キミ新入生?」



「えっ‥‥そうですけど‥‥」



あたしの目の前に立ちはだかった、ふたりの男子生徒。


1年生とは、ネクタイの色が違うからきっと上級生の人だ。


何の用?部活の勧誘とかかな?



「名前何て言うの?」


右側にいる男の人がしゃべる。


「えっ‥と、上原桃子です‥‥」

「へぇ、桃子ちゃんていうんだ。可愛いーよね♪良かったらこれから一緒に遊びにいかない?」


「こ、これからは‥‥入学式あるし‥‥っ」


あたしが少し後ずさると、腕を掴まれた。



「大丈夫だって、ちょっとくらいサボっても」



「いや‥‥あの‥‥っ」



どうしよ‥‥

断りたいけど、怖くて口が動かないよ‥‥。

「さ、行こっか?」


腕を掴んでいる男の人が、あたしをグイッと引き寄せた。





その時。







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