ねぇ、せんぱい
僕は抹茶味の
先輩はイチゴ味の
アイスを買って
近くにあったベンチに座った。

「…それ、美味しそうね」

「え?」

「一口ちょうだい?」

「えっ!?」

なんてことだろう!
先輩がそんなこというなんて!

「あ、あの、どうぞ」

僕は自分が使ってた
スプーンに抹茶アイスを
少しのせて、さしだした。

「あら、ありがとう」

先輩はそういって
自分のスプーンで
抹茶アイスをすくう。

……え?
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