自己中彼氏
もう日がすっかり傾いた頃。








「ねぇ……」








大塚君が急に止まった。








「何?」







「安藤さんって
好きな人いる?」







何急に。




「いないけど……」







「彼氏は?」





好きな人いなけりゃ
彼氏もおらんだろ。




「いません……」




自慢にならない。




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