狂愛

「ほらマンション着いたから入りな」


「あっ…うん」


なんだか私いつもよりずっと悠木と離れたくないって思ってる。



私、悠木のこと好きになりかけてるのかもしれない…。


自分の気持ちの変化に戸惑うよ。


そんなあたしに気付いてか、気付いてないのか悠木から。




「あんまりエロい顔しないでね。 ホントに我慢できなくなるから」



と言われてしまった。




「もう、バカじゃないの!」


「はいはい、じゃあねおやすみ」




怒る私の頬にちゅっと音をたててキスをして彼は笑って帰って行った。


その背中を私はずっと見ていた。




新たに始まりそうな恋心と小さな一つの違和感を抱えて。


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