幼なじみは意地悪boy
「いたっ‥」
「よう」
「陽弥‥なにしてんの?」
さっき陽弥と別れたばかりなのに何で陽弥がここにいるんだろう。
「今日金忘れちゃってさー。貸して」
「やだよ」
「昼飯買えないじゃん。貸せよ」
「友達に借りなよ。あ、陽弥友達いないんだっけー?」
あたしが言うと陽弥はヒクヒクと顔をひきつらせた。
ヤバい。怒った‥?
「羽山!俺が貸してやるよ」
「あ?いらねーよ」
「え‥」
「は、陽弥!?」
せっかくの充くんの好意をバッサリと切り捨てた陽弥。
「高沢に借りるなんて悪いだろー?乃愛もそう思うよな?」
「え、あ‥う、うん」
確かに充くんが陽弥に貸すことなんてないけど‥。
え、陽弥ってそういう良心持ってたの?