長い時間
第一章

出会い



私は、今中学2年生。
細かいことを言えば、今日から中2だ。
まだ恋なんか経験したことない。


「あいら〜!!

「あっ!!歩だ♪」


歩というのは、中1のとき、毎日告られていた学校一モテる女子。

そんな子が私の親友で幼なじみなんてあり得ん!!


「おはよ〜」

「おはよ!!今日から中2だね。楽しみだな〜」

「あいら浮かれすぎ!!
忘れ物はない?」


ずっと浮かれていた私に比べ、歩はずっと大人。

いつも冷静で、可愛い。しかも、優しい!!てか、私の保護者みたい…


「ないよ!!
じゃ、行こっ!!」

ズベッ!!

「走ったらコケるよ…ってもうコケてるし…」


私、ドジすぎだな…
自分で同情しちゃう…


「でも、そういうとこがあいらの良いとこだよね。
いつも明るくて元気なとこが!!」

「そう?」


自分の良いとこは、ドジなとこ…?
喜んでいいのかな?

でも、一応、「ありがと♪」って言っておこう!!


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