Everlastingly Love~もう一つの恋物語~





漸く以前の生活に戻り毎日が充実していた。

彼女の心にゆとりが出来た事がきっかけで忘れていた事を思い出した。




私室を飛び出し、向かった先は騎士が暮らす宿舎だった。






今はもう夜でそれぞれがゆっくりと時間を過ごしているであろう。そんな時に宿舎に王女がいれば皆が驚いてしまう。


リアナは3階にあるフェリックの部屋の窓を見つめた。
明かりはついていたので彼が部屋にいると確信し、その場で靴を脱ぐと壁を登り始めた。
上手く壁の凹凸を利用し軽々と登る。見た目に反して運動神経はかなり良いのだ。




フェリックの部屋の窓の外にしがみつき軽く窓を叩いた。





暫くして現れたフェリックはリアナの姿を見ると大きく目を見開き、慌てて窓を開けてリアナの体に腕を回して部屋に引きずり込んだ。





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